オータニシンイチのノート。

飲食店支援をしながら感じたことや経験したことから考えて、仮説を立てたり行動したり。

熊本よろず支援のタイトルにつられて行ってみたら情報が満載すぎた。

「こんなお店は1年以内の潰れます」

なんて煽ったタイトルなんだ。日本政策金融公庫のセミナーなのに攻めてんなぁと思ったので行ってみました。

結論、店舗を持つ業態であれば、すぐにでも実践できる現場にあった内容と最新のノウハウと視点を事例も交えた内容に「こんな濃い講演を無料で提供してんのか?!」と少し驚いた。それもそのはずで、講師は株式会社シンクガービッジの代表である日置"スティーブ"経尊氏なのです。アジアで人気のくまモン小山薫堂氏と一緒に仕掛け、熊本タウン誌「タンクマ」の元編集時代には企画部門の日本一にも輝いています。すごい人です。

ちなみにジョブズ氏の写真にしたかったですが、いい感じのがなかったので大好きな"ミニオンズ"のスチュアートにしました。スティーブと音が似てるし、まいっかってことで。

講演の冒頭から「すべては販促からはじまる」という今日の"お題"が明確となった。私もそう思う。販促せずにお客さんが集まってくるというのは盲信であり慢心でしかない。自分の家族やスタッフの家族のためにも経営者は稼がねばならないと思っています。講演はワークを含めた90分というスケジュールだったにも関わらず120分のワークなし。完全に情報量が多すぎた。しかもメチャメチャ濃い。濃すぎる。実際の事例やそれによる効果も数値で紹介され、みなさん引き込まれていた。自分のお店だったらどうするのか、何をしよう…そんな空気感でした。

カルピスを原液で飲むくらい濃い内容の中から、思考や視点という切り口が流石だなと感じましたので、紹介します。

重要な販促思考は「ジブンゴト」

まるで自分に当てはまるような内容だった時に人は動くという考え方です。まさしくそうでしょう。有名なところでは求人サイトの「うゎ…私の年収低すぎ…」というバナー広告でしょうか。給料上がんないかなぁと思っている人が、この広告を見かけたら、「えっ何?自分の年収って適正なんやろうか?」という疑問が湧き上がり、クリックしてしまうのも納得できるのではないでしょうか?お客さんが常日頃感じている不満や願望を叶えてくれそうな販促は、気になるし情報を追いかけたくなりますよね。さすがです。

消費者は「仲間」

スマホの普及により、世界には純粋な消費者はいなくなっているのかもしれません。いゃいません。これまでの広告では、消費者のことを「ターゲット(標的)」などと呼んでいました。もう敵です。恐ろしい。ですが、これだけスマホが普及し、SNSが一般化している世の中では、消費者を敵にしてはマズイです。全部シェアされます。お客さんは「仲間」であり、応援してくれる「支援者」だと考えましょう。さすがです。

モノやサービスではなく「体験」を売る

カートで町中を疾走する「マリカー」、老舗寿司店で自分で作ったにぎり鮨を食べるコース。海外からの観光客も爆買いから体験ビジネスへの移行が著しいです。観光型ビジネスをしているのであれば、もはや常識ともなっている「体験を提供する」というサービスも飲食店や美容室などの日常ビジネスで体験してもらうということがどんなことなのか?それは、販促ツールの写真やメニューにキャプションや説明文を入れることです。そのキャプションを読んでヨダレが出るかどうかを家族やスタッフさんに読んでもらい確認しましょう。さすがです。

 

完全にステマみたいになってしまいましたが、これが無料なのかと思うと驚きでしかありません。 こんな支援をしてくれる「熊本県よろず支援拠点」を活用しない手はありません。 できない理由は自分が制御をかけていることがほとんどです。本当にお客さんを増やしたいと思っているのであれば、まずは行動です。