オータニシンイチのノート。

飲食店支援をしながら感じたことや経験したことから考えて、仮説を立てたり行動したり。

すべてを操作できていた時代は、とっくに終わっていることから目を背けてはいけない。

もうインターネット普及率は83%を超える。携帯はスマホになっていく。FacebookInstagramTwitter、LINE...みんな暇を作ってSNSのコンテンツ創作に勤しんでいる。

かつてマスメディアしかなかった頃は、お店の良さを伝えるにはテレビやラジオ、新聞に多額のお金を払い伝えていたので、予算のない小さなお店はチラシを配ったり仲良しのお客様から紹介してもらい、お客さんを増やしていくしかなかったのです。

しかし、今はスマホを使って簡単に情報発信をすることができます。仲良しのお客さんのカンタンに勧めてもらえるようになりました。逆に自分に合わないものは合わないと言えるようにもなったのです。

飲食店からしてみたらこれまでは聞こえてこなかった声です。これまでは言うこともなく来店しなくなっていただけなのです。サイレントボムと呼ばれています。いつの間にかお客さんが減ったなぁと気づいた時には手遅れでした。美味しい美味しいと言われて嬉しがっていたらお店を続けられなくなってしまっていたのです。

みんなが美味しいと言ってくれることは嬉しいですが、個人ひとり一人の声が聞こえる時代です。耳の痛い声も何言ってんだ知ったかぶりめといった声もあります。うまく伝わっていないだけなのか提供しているサービスの改善が必要なのか考えることできます。こんな風に感じてほしいなと思っていることが伝わった時の喜びはありますが、それ以上に大切なのは思った通りじゃない声です。

その声が「新しいお店」のヒントです。

合わないやつは来なくていい。それもひとつの道ですが、お客さんがこないと自分の商売が成り立たないことも忘れないでください。

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