オータニシンイチのノート。

飲食店支援をしながら感じたことや経験したことから考えて、仮説を立てたり行動したり。

飲食店でアルバイトするメリットなんて、ニャーいと思われているコトを知る。

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photo credit: play4smee via photopin cc

学生アルバイトの定番であったはずの居酒屋やレストラン。今では、アルバイトが働きたくない業種No.1に輝くほど居酒屋などの飲食店でのアルバイトは人気がない。一方で、同じ飲食店でも働きたい業種No.3のカフェと何が違うのかを考えてみます。また、人材確保に困っていない飲食店があるのも事実。そこにヒントはないか事例も参考にしてください。

カフェで働く = おしゃれ

一番の理由はこれかな?笑。カフェでアルバイトをするということには、時給ではない何かが存在する。 オシャレなカフェで働く自分はオシャレという自分ブランディングである。 高い時給を用意すれば良いという訳ではないみたいですよ。ではなぜ、カフェでは働きたいのに居酒屋では働きたくないのか?

① 大学が休みの土日に遊べない。 ② 酔っぱらいにからまれそう。 ③ 深夜まで働かないといけない。

うん、どれも納得できる。学生が本業なので、副業であるアルバイトは空いた時間を有意義に使いたいという思惑のようだ。要するに、飲食店と学生のニーズがマッチしていない状態にある。では、飲食店でアルバイトをするメリットがないかというとそうでもない。

 

飲食店でアルバイトをする2つのメリット

飲みニュケーションを肌で感じられる。 コミュニケーションはどんな職種でも大事なのだが、飲みニケーションはちょっと違う。お酒が入ると人が変わったり、饒舌になったり脱ぎだしたり…。人と人を急激に近づける効果を持つのが、飲みュニケーションである。学生同士の飲み会とは、ちょっと違う。上司と部下という関係だったり、異業種だったり…と行きたくはないけど、スキルアップや人脈構築などのためにという事もあるだろう。頭にネクタイとはこういう事かぁ〜と学ぶ事になるだろうww

接待という場を経験できる。 飲み会はどの職場にもある。そして、その飲み会の段取りや準備は若手社員が行う事が多い。その手際の良さを飲み会のみならずシゴトにも活かせるのは「接待」という場を知っているかどうかである。悪く言えば、ゴマをするってことですねww ただ、一緒にシゴトをしたいと片思いしている企業があの手この手つかって振り向いてもらうという活動は嫌いじゃないし、むしろ応援したくなります。おしぼりがちょうど良かったってだけで一緒にシゴトしたいなと思う事だってあることを知る機会になるはずです。えーそんなことかよっ!ってことの方が断然重要視されています。

 

人材確保成功事例

では、飲食店は求人誌に掲載する以外に人材確保できないのでしょうか?人材確保は集客と同じような面がたくさんありますので、普段の集客力アップに尽力している事をそのまま求人にも活用するということが大事です。

大学生の働きぶりを企業の採用担当者に見せる事で1次面接や書類選考を免除するシステムを構築している「塚田農場」。大学生の就活が有利になるという仕組みだ。飲食店としてはしっかりした人材を教育することでより良い店作りができる。学生アルバイトは就活のバックアップをしてもらえる。というwin×winの関係が成り立っている大企業ならではの仕組みですね。

老舗の和食店では、賄いが2食あることと代々先輩から次のアルバイトへ大学内で引き継ぐ伝統を構築しています。同じサークルだったり研究室だったりしますが、そのアルバイトは後輩へと引き継がれていくので求人募集はしていない。これは、老舗ならではの仕組みですね。

居酒屋の厨房スタッフの募集には、社宅を準備している所もあります。板前の中には全国を転々としながら腕を磨いている人もいるようで、そういう人には社宅はとてもありがたい待遇なのでしょう。求人誌掲載からわずか数日で締め切ったそうです。

今後、労働力の確保はさらに難しくなります。もう、しょうがないです。機械化できるところはどんどん機械化して、人でしかできないところを減らしていく工夫すら必要になるでしょう。金さえ払ってれば募集がある時代は終焉を迎えました。まかないが美味いとか、案外スルー第一候補かもしれません。スタッフをいかに応援できるかが今後の求人の肝になるでしょう。