オータニシンイチのノート。

飲食店支援をしながら感じたことや経験したことから考えて、仮説を立てたり行動したり。

残念なプレゼンに学ぶDMやチラシに使える5つのチェックポイント

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先日、宅地建物取引主任者の法定講習(5年に一度)をうけ主任者証の更新をしてきました。講習会はプロジェクターを使用したプレゼン形式で進められたのです。プロジェクターで表示される資料は、ほぼ文字情報のみといった内容で講演者は「ご覧のように…」という重要な項目が何なのかがよくわからないまま進められていったのです。さらにプレゼンに使った資料の配布はナシ。結局何が言いたいのかわからないまま時間が過ぎていきました。

しかし、このようなダイレクトメールやチラシはよく見かけます。何のお知らせなのかよくわからない「詰め込み型チラシ」です。

ある情報の告知をしようと思いダイレクトメールを作成しはじめたところ、それならこれも入れとくか。そしたらこの情報も載せといた方がいいんじゃない?じゃついでにこれも…なんてうちにゴチャゴチャとしたダイレクトメールができあがります。

ひとつの情報を載せてもたくさんの情報を載せても同じコストならばいっぱい載せときたい!

うんうん。わかります。 しかし、それで伝えたいことが伝わらなければコストかけた分が全て無駄になってしまいませんか?

外食業界では根強く活用されてるダイレクトメールやチラシ。その反響率を上げる5つのチェックポイントを確認しておきましょう。

 

①何をお知らせするものなのか?

“○○の告知”や“××のお知らせ”といったタイトルはつけませんが、何を伝えたいのかは一番目立つ位置にドーンと書きます。ダイレクトメールを受け取る人が何のお知らせだろう?と思ってみた時に「一目でわかる」が理想です。

 

アイキャッチの画像にはコース料理より単品料理を使います。(月替りコースのご案内の場合を除く)

ハガキサイズのダイレクトメールだとどうしても画像は小さくなってしまいますので、より大きく写っている“単品料理”の画像を使用します。アイキャッチに使用する画像は「美味しそう!」と思ってもらうことが大前提です。じっくり見ないとわからないコース料理はあまり使いません。(月替りコース料理の案内の場合は、メニュー内容まで詳細に書きます。行こうと思う人ほど、より詳しい情報がほしいものです。)

 

③メインテーマ以外の情報は書かない

ダイレクトメールやチラシを作るときにあれもこれも入れたいと思ってしまいます。基本的には入れませんが、どうしてもということであれば1つだけ入れます。メインテーマの効果が減るので実際はメインテーマ+αととらえている方も多いですが、どちらかというとマイナスの方が多いです。

 

④ターゲットの口調に合わせる

年配の方にお送りするダイレクトメールに「○○の激ウマ料理登場!!」なんて送っても効果は期待できません。どうせなら「オススメしたい○○の新しい御献立」とかの方が見てもらえます。年代ごとに使っている言葉や単語、言い回しが異なります。ターゲットが使っている言葉でより伝わりやすくなるのです。

 

⑤どうしてほしいかを明らかにする

告知だけのダイレクトメールではただのお知らせにすぎません。そのダイレクトメールを受け取った人にはどうしてほしいのかが重要です。予約の電話をしてほしいのかダイレクトメールを持参してほしいのか誰かに紹介してほしいのかハッキリ書きます。新商品のダイレクトメールを送るのであれば、「詳細はホームページでご確認ください」とか「まずはお電話でお問合せください」といったアクションの誘導をします。へぇ~で終わらせないためにしましょう。

 

ダイレクトメールやチラシは明日の売上をつくる身近なツールですし、様々な販促媒体の中でも反響率の高いメディアです。有効に活用してたくさんのお客さんに提供しているサービスを知ってもらい、利用してもらいましょう。

 

最後にクーポンをつけて来店を誘導するという施策は、個人的に好きではありません。それよりは、ダイレクトメールにだけ同じ商品やコース料理でも「特別な商品名」をつけてもらい、その商品名でのご予約は「ダイレクトメールを見ている人」ということになるので、こっそり裏メニューをサプライズする方が断然喜んでもらえますし、SNS等での拡散効果も期待できます。

クーポンや割引きがなくても来店してくれる「ファン客」をダイレクトメールを通じて育てていきましょう。