オータニシンイチのノート。

飲食店支援をしながら感じたことや経験したことから考えて、仮説を立てたり行動したり。

グロースハッカーって知ってる?あの早口の人でしょ!それ、クリス・タッカー…。

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via fifth element (Chris Tucker)

グロースハック(Growth Hack)なんともかっこいい横文字です。最近よく耳にするようになったこの「グロースハック」という単語。どういうことなのかご存知ですか?なにやら怪しげで悪いことするんでしょ的な響きです。それはハック = 不正アクセス = PCボカン!といった式で考えるからですよね。いえいえむしろ良いヤツです。一般的にハッカーと呼ばれている悪いことする人たちは「クラッカー」が正式名称ですから。

ハッカー(Hacker)ってどんな人?

ハッキングの技能は元来深い知識と高度な技術を必要とするものであり、そのような技術者をハッカー(hacker)と呼び尊敬される存在であった。 via Wikipedia

ひとことで言うと、『すんげぇー知識とすんげぇー技術を駆使する人』ってことなんです。どうやらこれは飲食店には難しい話なんだろうな…と離脱される可能性もあるので結論から先に言うと。あなたは既にグロースハックをやってるよ!です。

 

で、グロースハックって何?

グロースハックとは、「高い知識と技術によりサービスを成長させる」ということ。もちろんこれには顧客を巻き込む仕掛けが必要になるので、SNSを使った拡散や自社サービス内でのタネや仕掛け、エンターテイメント、イベントなどを用意しておくことが必要になります。タネも仕掛けもないと手品はできないですから。要はサービスを成長させる仕掛けをしているか?ということになります。ということは、アンケートによるサービスの改善もグロースハックのひとつと考えられます。食べログのクチコミを元にメニュー表記の見直しや接客の改善も立派なグロースハックです。「じゃあもうやってるからいいね」と思ったあなた!ちょっと待ってください!

 

お客さんが気付かないうちに宣伝してくれることが大事

グロースハックには「拡散」「クチコミ」による集客ということが重要になります。多額の資金を投じてCMや広告展開をおこない集客することが重要ではなくなってきています。というか、ユーザーは広告を信用しなくなっています。そんな中で参考にしているのは「クチコミ」「レビュー」といった三者の意見です。そんなクチコミを発生させるにはよっぽど珍しいか面白いかだよ…などと肩を落とさないでください。ちょっとした工夫でクチコミを起こす仕組みを導入すればいいのです。

 

ハッシュタグを使おう!

ここでは「#(ハッシュタグ)」という機能を使ってグロースハックする仕組みを考えてみましょう。たとえば期間限定のイベントを開催するときにTwitterFacebookを利用して告知をするときにそのまま投稿すると誰が見てくれるのでしょうか?そうです、自分のアカウントのフォロワーや友達ですよね?そのフォロワーや友達がリツイートやシェアしてくれるのをひたすら待ちます。されなかったら失敗です。それは困ります。 では、その投稿にハッシュタグをつけていたらどうでしょう?TwitterFacebookにはハッシュタグで検索する機能があります。この機能を使ってハッシュタグに設定された単語に興味のある人に自分の投稿を見てもらえる仕組みを作ることができます。

試しに「#グルメ」を検索してみると…- -グルメ- Facebookではこんな風に…  Twitter 検索 グルメTwitterではこんな風に検索できます。

 

 

WIN×WIN×WINの仕組みを作り出す!

ハッシュタグをつけたところで拡散されなければ情報は広がりません。ではどうするのか?そもそもそのイベントやサービスを拡散したい内容であれば勝手に拡散されるはずです。しかし、飲食店の場合は「俺の城」「私のお気に入り」など常連客になればなるほど隠したがる傾向があります。それでは拡散なんて期待できません。やはりWIN(お店)×WIN(常連客)×WIN(見込み客)の仕組みが必要になります。 たとえば、お店はハッシュタグを使って拡散されることでWIN。常連客はハッシュタグでつぶやいたメニューが次回無料とか割引きなどの特典でWIN。見込み客は自分の知らなかったお店を発見できてWIN。といった具合です。ハッシュタグを使って得をしようと思えば思うほど何度も宣伝してくれるという仕組みです。

 

グロースハックは広告することではない

自分のお店にはみなさん自信を持っています。だからこそグロースハックを実践しながら変わっていく必要があります。自分のお店をカッコよく見せて集客する広告ではありません。常連客やコアなファンエバンジェリストを魅了するサービスに「改善」していく。TOYOTA風にいうところの「KAIZEN」を実践して飛躍しほしいと思います。